今日は銀行のあれこれについて勉強するよ!銀行ってお金下ろす以外に何でいく?
お金下ろす以外じゃ基本行かないかなー
そうそう!基本は下ろすがほとんどで、実際銀行行って何ができるかってあんまり考えたことないよね?(僕はよくスピード違反で捕まって銀行に支払いに行ってたなー。)今日はそのあたりを勉強していきます!まずはゆうちょ銀行について
目次
「ゆうちょ銀行」は他の銀行と何が違う
ゆうちょの銀行の店舗数とATMの数の多さは他の金融機関と比べても多いです。そもそもゆうちょ銀行は、2007年に国営事業だった郵政事業の「郵便貯金」を引き継いで発足した民間の銀行です。全国に3万円台ものATMがあり、その貯金残高は約180兆円、国内最大の貯金残高を誇ります。ちなみに2位はUFJ、3位みずほ、4位三井住友になります。つまりめちゃくちゃゆうちょ銀行を使ている人は多いということです。
ゆうちょ銀行の「通常預金」「定額・定額預金」に預けられる金額には上限があります。もし上限を超えたらどうなるの?というとこですが、上限を超えた金額は金利のつかない「振替口座」で管理されます。知ってましたか?
ひとつ質問いいですか?そもそも貯金と預金って何が違うの?一緒なの?
いい質問です!ゆうちょの場合、一般的な預金の事を「貯金」というよ。民営化される前からの呼び名を変えずに使っているんだね。よって一緒とゆうちょは「貯金」、それ以外の金融機関は「預金」ってことになるよ。
ゆうちょの場合もともと国営事業だったため、他の銀行よりも信用力が高いです。そうなってくると信用力の高いゆうちょばかりにお金が集まってきてしまいます。そこでゆうちょの場合は各貯金をそれぞれ「1300万円」という限度を設けています。
ゆうちょ銀行はあくまで個人が対象です。ほかの銀行のように会社としてお金を借りることはできません。会社名義で口座を作っても限度額は個人と同じく1300万円なので法人向きではありません。
「信託銀行」ってなに??
たまに街中で見かけるのがこれ「信託銀行」「信用金庫」「信用組合」違いはあるのだろうけどその違いは何?って説明できる人は少ないんじゃないかな。
信託銀行とは「信託業務」を執り行う銀行です。以前からお話している投資信託と重なる部分もあります。「信託業務」とはお客さんから預かった財産を管理・運営し手数料をもらうビジネスのことです。これは金融庁から認められた金融機関しか行えません。つまり普通銀行のなかでも「信託業務」を行う許可をらっている銀行がありそれが「信託銀行」です。
信託銀行最大の特徴は顧客の財産を預かってくれる点にあります。株や投資信託のほか不動産も預かってくれますし、遺言の管理もサービスとして行われています。将来の相続に向けて準備をするのであれば信託銀行のサービスは役にたつと思います。
「信用金庫」「信用組合」とは??
簡単にいうと銀行ではないけれども、銀行とほぼ同じ業務を行う金融機関です。違いは会員や組合員から集めた出資資金を元手にして「互いに助け合うこと」を目指した非営利の金融機関です。運営の方針が法律で存在しており「どんな人が利用できるか」「どれくらいの額の取引ができるか」などが定められています。
銀行と似ているけれでも法律によって境界線が決められていて、利益を追求していないことにあります。ちなみに個人でも利用できます。全国にある信用金庫や信用組合はそれぞれ営業エリアが決まっています。銀行よりも狭く地域が限定されています。地元の企業を支援するなど「活性化を促す小型銀行」という特徴を持っています。ですので地域密着型の個人事業主や企業は信用金庫や信用組合を利用することが多いようです。大手の銀行だと融資におじてくれなかったりするので。
「信用金庫」と「信用組合」の違いは??
一言でいうと「規模」です。信用組合は信用金庫よりさらに地域性が強く、小規模な企業をターゲットにしていると考えてください。
- 銀行:銀行は「株式会社」であり株主の利益が優先されます。主な取引先は大企業です。
- 信用金庫:地域の人々が利用者や会員となり互いにエリアの発展を願って助け合うことを目指す金融機関。主な取引先は地元の中小企業や地元の方です。預かったお金も基本的にはその営業地域内の発展に使われます。
- 信用組合:信用金庫と同じく協同精神をもつ金融機関ですが業務の範囲が少し異なる。信用金庫の場合は誰でも預金できますが、信用組合の場合は原則として組合員でなければ預金利用できません。より小規模で業務範囲が狭く、組合員を手厚くサポートするの色合いが強いのが信用組合と言えます。
JAバンクってなに??
はじめにいうと「JAバンク」は農家専用の銀行ではないです。農家の人でなくても利用できます。JAバンクいうぐらいなので銀行かと思いきやその正体は銀行ではありません。ただし「信用事業」という名前で銀行と同じような業務が運営されています。そもそもJAとは「農業協同組合」(農協)Japa Agricultural Cooperativesの頭文字をとったものです。こちらの組織も相互に助け合う精神で作られた組織です。運営主体は「農林中央金庫」。農林中央金庫の資産規模は巨大で、世界でも指折りの機関投資家です。機関投資家とは巨額の資金を投資・運用する組織です。
農家以外も利用できると説明しましたがでは一般的な会社員との差はなんなのかというところですが、農家のための協同組合が運営するサービスですから「組合専用」「組合員向け」の優遇がされているのは事実ですね。一般の人は「組合員」にはなれませんが「農協の准組合員」として出資資金を払って口座を作れば。組合員と同様またはそれに近いサービスを受けることができます。
では一般会社員の人がどんなメリットがあるのかというと、店舗やATMの数が多いところは便利です。JAバンク専用のATM数は全国で約1万2000万台でゆうちょ銀行に次ぐ規模です。また比較的高金利の定期預貯金のキャンペーンが行われることがあるので、通常の銀行より高いリターンを期待できるかもせれません。(一般会社員だったらわざわざ入るメリットはないと思いますね。それならネット銀行でメガバンより高い金利にして投信信託などの投資で資産を増やしていこうと考えます。そういえばおじいちゃん、おばあちゃんが農協使ってたのを思い出しましたw)
そもそも銀行でできることってなに??
いろいろな銀行の機能と仕組みを説明してきたけど、ここで一番最初の質問に戻るよ。銀行ってそもそも何ができるのか!
私は下ろす専門だから!それ以外なにができるか教えてー
大きく分けるとこの5つ。①振り込み、②預け入れ、③引き出し、④支払い、⑤借り入れです。振り込みと預け入れは大丈夫でしょうか?「振り込み=他人に入金」「預け入れ=自分に入金」ATMを使い始めた当初迷った人も多いはず!。ただし同じ銀行の同一支店内の口座間のお金を移動させることは「振り替え」といいます。たとえば普通預金から定期預金にお金を移す場合など。ここで思いつくのが「口座振替」という言葉が頭に浮かぶかもしれませんが結構ちがいます。「口座振替」は事前に手続きをしておけば普通預金の口座から公共料金やクレジットカードなどの支払いを自動的に引き落としてくれるサービスのことです。振り替えとはいみするところが違います。
③引き出は自分の口座に預けた分からお金を引き出すこと。④支払いは税金を納めたり、各種公共料金などを支払ったりすることです。実際は毎月自動引き落とし、つまり口座振替にしているスタイルが一般的ですね。
⑤借り入れは経営者が事業資金を借りたり、一般の人が家を買うときにローンを組んだりすることです。つまり借金です。この5つが銀行でできることの基本です。ただ番外編として銀行では「金融商品」を買うこともできます。金融商品とは保険、国債、投資信託といったものです。ただこれらは以前の記事から伝えているよう手数料が高くついてしまうので銀行で買うのはおススメしません。
預金の種類ー「普通」「定期」「当座」違い知ってる?
預金には3つあります。「普通預金」「定期預金」「当座預金」です。
個人が新しく口座を作るときは「普通預金」です。いつでも入出金できます。
「定期預金」は最初にXX年間もしくはXXか月という期限付きで銀行にお金を預ける商品の事です。思い立った時にいつでもお金を入出金できる普通預金とは違いますが、若干金利が上乗せされます。
「当座預金」は企業や個人事業主が商取引のために開設する口座です。当座預金の場合口座にお金を預けていても金利はつきません。ATMを使って引き出すこともできず窓口に行かないといけません。一般の人にとっては使い勝手はよくないと思いいます。ではなぜそんな預金口座があるのかというと、まず引き出し限度額がないということです。普通預金の場合キャッシュカードで引き出す場合は1日に100万までという制限されていて、限度額を超える場合は別途手続きが必要になります。当座預金ならいくらでも下ろすことができ突然大きな取引があったときにでも対応ができるので企業へのメリットが強いです。やはり個人向けではないですね。もう一つが「当座借り越し」というものが使えます。これはあらかじめ銀行と「当座借越契約」をしておけば、預金を引き出す際に残高不足でも契約をした限度内であればお金を引き出すことができるシステムです。これも企業にとってはメリットのあるシステムですね。
最後にもう一つ預金通帳を見た時に「総合口座」と書かれている場合も多いかと思います。これはどれに当てはまるんだよー!と思うかもしれませんがこれは、「普通預金」と「定期預金」を一度に管理できる便利な口座の事です。これは普通預金口座を持っていて、新たに定期預金を貯めようと思った時にわざわざ新しい口座を作らなくても総合口座の中で定期預金を貯められるというわけです。
今日で銀行について詳しくなったんじゃないかなー!
ここまで深く銀行について考えたことなかったから勉強になったよー!特にJAバンクはマジで農業の銀行だと思ってたよ
- ゆうちょ銀行は「貯金」、その他は「預金」
- 信託銀行は資産を預けられる銀行。投資信託や不動産もOK
- 信用金庫と信用組合は地域密着型の協同精神をもつ非営利組織の金融機関
- JAバンクは農家特化型組合。その母体は巨大な機関投資家
- 銀行の基本的業務は①振り込み、②預け入れ、③引き出し、④支払い、⑤借り入れ
- 「普通預金」「定期預金」は個人向け。「当座預金」は企業向け
参考文献 すみません、金利ってなんですか? サンマーク出版 著者:小林義崇